身体を作るのは食事!身体に良いものを適量食べて健康になろう!

フルーツの正しい食べ方とは!?

2020年12月17日 10時20分


フルーツも他の食事と同様、食べ方によっては栄養を効果的に摂取できなくなってしまいますので、
正しい食べ方を知っておくことが生活習慣病予防のポイントになります。
では、フルーツの正しい食べ方とは一体どんな食べ方なのでしょうか。
 
<フルーツは空腹時に食べるべし!>
フルーツは、食前や食間などの、胃の中に何も入っていない状態のときに食べるのが最も良いとされています。
それには、きちんとした理由があるのです。
フルーツは、水分が多く含まれていて、とっても消化が良い食べ物です。
そのため、空腹のときに食べれば、通常30~40分くらいで腸へ流れて行き、フルーツの栄養を腸が存分に吸収してくれます。
しかし、食後のデザートなどで、胃の中に他の食べ物が入っているときにフルーツを食べてしまうと、
フルーツ以外の食べ物が消化されるのを待たなければなりません。
特に炭水化物は消化するのに6~8時間、肉は12~24時間と、長時間かかります!
消化するのに長時間かかる食べ物たちがフルーツよりも前に胃の中にいることで、フルーツは、それらの消化を待たなければならないのです。
そして、人間の体内は37度くらいの温度があるため、他の食べ物の消化を待っているフルーツは、胃の中で腐ってしまいます。
そうなると、フルーツが腸に届いたときには腐った状態で、栄養素もほとんどなくなった状態になってしまっています。
それどころか、腐ったことによって毒素が発生してしまい、かえって身体に悪影響を及ぼしてしまうのです!
つまり、食事の最中や食後にフルーツを食べても、カロリー摂取量が増えるだけで、栄養面で見ると何も効果がなくなってしまうのです!
このことから、消化の良いフルーツの栄養素を十分に摂取しようと思ったら、食前や食間などの胃の中に何も入っていない状態で食べないと
意味がないということになりますね!
 
<フルーツは朝に食べるのが最も良い!>
フルーツで有名な言葉が、「朝は金、昼は銀、夜は銅」という言葉です。
これは、フルーツは朝に食べることが最も良いということを表している言葉なのです。
この言葉が言われるようになったのも理由があるんですよ!
上でも述べたように、フルーツは空腹時に食べないと、栄養摂取面から見て意味がありません。
朝は、前日の夜に食べた食べ物が消化しきっている状態なので、胃の中は空っぽです。
胃の中が空になっている朝は、何か食べ物を食べると、そのエネルギーを一気に吸収しようとします。
ここで朝食にフルーツのみを食べれば、フルーツの栄養素をたっぷりと吸収してくれるのです!
フルーツを朝食にすることが良い理由は、さらにあります。
フルーツに含まれる「果糖」が素早くエネルギーに代わってくれるところです。
白米やパンなとの炭水化物のブドウ糖と比べると、果糖は、エネルギーに変わるスピードが早いのです。
糖分がエネルギーに変わるときには「消化エネルギー」を使うのですが、これが結構身体に負担がかかるため、疲れてしまいます。
そのため、消化に時間がかかる白米や他の食べ物よりも、消化の時間が早いフルーツの方が、消化で疲れを感じることがありません。
また、勉強をするにしても仕事をするにしても脳みそを使いますが、脳みそは、エネルギーがないと動くことができません。
朝食にフルーツを食べてエネルギーになった頃に勉強や仕事を始めれば、頭の回転が早くなりますよ!
 
<フルーツは単独で食べるべし!>
「フルーツは単独で食べる」という理由も、上で述べているのとほとんど同じ理由です。
フルーツは、空腹時にどんな食べ物よりも先に食べて、その後すぐに他の食べ物を食べても良いというわけではなく、
フルーツのみを単独で食べて、消化するまで待った方が良いのです。
つまり、フルーツが消化するのには30~40分ほどかかるので、他の食べ物を食べるなら、40分後くらいにした方が良いということになりますね。
では、フルーツと一緒に牛乳や豆乳なら一緒に飲んでも良いか?という疑問を持つ人もいますが、これも正しい摂取の仕方ではありません。
これも、上記で述べた理由と同じで、牛乳や豆乳のたんぱく質の吸収が優先されてしまい、フルーツが胃の中で残ってしまうためです。
 
<フルーツにも食べ合わせの良いものと悪いものがある!>
フルーツは、大きく分けて、酸味のあるタイプと、やや酸味があるタイプ、甘みのあるタイプ、水分が多いタイプの4つに分類されます。
フルーツは、単独で食べるのが良いとされていますが、フルーツを2種類以上同時に食べる際も注意が必要なのです。
具体的には、甘い味のフルーツと酸っぱい味のフルーツを一緒に食べると、食べ合わせが良くないと言われています。
つまり、柑橘系とバナナ、イチゴとバナナなど、味の系統が逆になるような食べ合わせが良くないということになりますね。
これは、それぞれのフルーツに含まれる消化酵素の種類と消化時間が異なるため、消化するのに負担がかかるためです。
その反対に、キウイとパイナップルや、バナナと桃などの、同じ味の系統のフルーツ同士であれば、消化が良いとされていますよ。
 
<適量を食べる!>
日本糖尿病学会が推奨している1日のフルーツでの果糖摂取カロリーは、約80キロカロリーだそうです。
フルーツの重さにすると、約200gなのですが、具体的に、リンゴだと約1個分、キウイだと1+3分の1個、みかんだと約2個くらいです。
いくら身体に良いものだとしても、食べすぎはカロリーの摂りすぎでかえって太る原因になってしまいますので、適量を食べるようにしましょうね!